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グラス;ヴァイオリン協奏曲 クレーメル(vn) ドホナーニ/ウィーン・フィル [グラス]

ミニマル・ミュージックであり、個人的にははっきり言って聴き通すのが大変辛く、その殆どの作品を理解し切れていないグラスの作品だが、このヴァイオリン協奏曲はいい。

グラス:ヴァイオリン協奏曲

グラス:ヴァイオリン協奏曲

  • アーティスト: クレーメル(ギドン),ドホナーニ(クリストフ・フォン),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 

 




このような現代音楽を珍しくウィーン・フィル(以下VPO)が演奏・録音している。ライヴ録音とのことだが、何かのモニュメンタルな記録であろうか?それにしてもこの演奏は本当に素晴らしい。

この曲はやはりミニマルには違いないのだが、演奏時間も25分程度でメンデルスゾーンのそれ並みに手頃な長さであるなど、グラスの他の作品とはやや雰囲気が異なる。
VPOが演奏しているせいか、第Ⅰ楽章からは独特の戦慄の空気と退廃の匂いさえ感じられ(気のせいだろうけど)、まさしく世紀末ウィーンと言う感じ。そしてなんといっても第Ⅱ楽章。なんとかっこいいのだ。シンプルだが哀感を伴った旋律がひたすら低音の下降音型にのって歌われるのだが、この楽章だけでも何度でも繰り返し繰り返し聴きたいと思わせるだけの魅力がこの曲、そしてこの演奏にはある。第Ⅲ楽章は相変わらずのグラス調になるが、終結部分ではまたⅡ楽章の哀感を伴った雰囲気が戻ってきて、ああ、(やっぱり)いい曲だ(った)と思わせてくれるのである。

尚、同曲には当然ながら他の演奏もリリースされているが、この演奏には敵わないと思う。
私の好みの述べているだけなのでお気になさらないでいただきたい。


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