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ドヴォルザーク;交響曲第7番 レヴァイン/CSO [ドヴォルザーク]

ドヴォルザーク;交響曲第7・9番レヴァイン/CSO.jpg
ドヴォルザーク;交響曲第7番ニ短調Op.70
ジェイムズ・レヴァイン指揮 シカゴ交響楽団
米RCA 74321 68013

第9番の<新世界より>が有名なドヴォルザークの交響曲中、最も好きなのがこの第7番。このレヴァイン盤は同曲の全ディスク中、私のファースト・チョイスとして薦めるもの。

日常親しまれ、イメージされているであろう、ドヴォルザークの音楽を期待すると裏切られる。
ここで聴かれるのはレヴァイン特有のメリハリたっぷり且つ弾力のある指揮とシカゴ交響楽団による、全ての音を容赦ないまでに聴き手の耳に突きつける、メカゴジラのような演奏なのだ。

第Ⅰ楽章、フォルテで主題が提示されるところなど壮麗そのもの。クライマックスで管弦打が異なるリズムを刻む部分は弾き切り・吹き切り・叩き切りの力感が凄い。特にトロンボーンの強奏はシカゴ響ならでは。
第Ⅱ楽章ですら弦の響きは強靭で、フォルテの部分においてはここぞとばかりのオケの鳴りっぷり。なんとも辛い。
第Ⅲ楽章では金管の自己主張にさえ説得力があり、そして木管の響きには戦慄が走る。
そして第Ⅳ楽章。凄すぎ。唖然。
弦楽群の殺気立った響きは肉食獣が獲物に襲いかかるかのごとく音符を音にしているようだ。 

そういう演奏ゆえ、この演奏が嫌いな人も多いことだろう。

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