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ペルト;テ・デウム/マニフィカト/ベルリン・ミサ カリュステ指揮 [ペルト]

アルヴォ・ペルト(1935~)を。ティンティナブリ(鈴鳴り)様式と言われる独特の手法で知られる作曲家である。 

最近、同傾向の作曲家も散見されるとはいえ、現代作曲家としては例外的に祈り・精神的・エモーショナルな共感を呼ぶ作品を書いていて、私の中でも好きな作曲家の一人となっている。

好きな作曲家だけに紹介すべき作品は数多いが、今回は年明けということもあり、最も万人受けしそうなものを。

ペルト;テ・デウム/ベルリン・ミサ.jpg

ペルト;テ・デウム/マニフィカト/ベルリン・ミサ
トヌ・カリュステ指揮 エストニア室内管弦楽団・合唱団
独ECM 439 162-2

テ・デウムとベルリン・ミサという、彼としては比較的大規模な方の作品をメインとした作品集。

もし何の知識もなしにこれらの作品を聴いた場合、これらの作品が現代作曲家によるものと思う人は殆どいないのではないだろうか。
響きはバッハのカンタータのように清澄で、寧ろバロック時代の作品と思われても不思議ではないくらいに聴きやすい。
曲そのものからも宗教的な雰囲気というか、敬虔な祈りが感じられる。

誰一人としてこれらの作品に対して抵抗を覚えることはないのではなかろうか。

演奏はカリュステ指揮のエストニアの団体によるものでバランスといい、テンポといい申し分ない。
レーベルはECMで、このレーベル独特の冷たく透き通ったような冴えた録音も、特にテ・デウムにおいては立体的な音場感までもリアルに再現して万全。

これらの曲の決定盤といって差し支えの無い完成度を備えた名盤である。


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