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ハラ・モルガナ(Halla Morgana) トリオ・バッソ [オムニバス・その他]

今回は趣向を変えてこういうのを。

Halla Morgana(CTH 2032).jpg

ハラ・モルガナ(Halla Morgana)
トリオ・バッソ
独トロフォン CTH2032

ケルンの地下水層の中で3名(コントラバス・チェロ・ヴィオラ)の低音弦楽奏者により即興演奏されたものを録音・CD化したもので、1トラックで延々50分の即興演奏が収録されている。途中、何かを投げる音や意味不明な笑い声なども入っていて、即興ならではという感じだが、それ以外はこれら楽器以外の音が鳴らされることについては意味不明。

地下水層の中といっても水中で演奏しているのではない。水槽は空であり、空気中で演奏されている。その残響は45秒にも及ぶらしい。これだけ残響の長い場所での録音ながら直接音と間接音のバランスが非常によく、特に直接音が意外にはっきり録られているのが印象的。演奏者が移動しているのであろうか、何の音かはわからないが途中聞かれる直接音の鮮明さと歯切れよさには驚かされる。そのような録音環境と技術的な問題もあるのだろう、実際このCDで聴ける残響はせいぜい15秒程度であろうか。実際、このCDも最終音が実音として鳴らされた後、やはり15秒ほどで残響は消え、再生までも終わってしまうのがなんとも興ざめである(どうにか残響音はリアルな長さで収録して欲しかったし、本CDのように技術的に難しかったとしても、せめて無音でいいから45秒再生をのばしてくれよ、と言いたい)。

というわけで音楽というよりもオーディオ的な意味のあるCDかも知れないが、いずれにせよ興味のある人のみが聴けばよいディスクではある。


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